【心理学】自覚できていないことを、分析すること。

昨日は、哲学という学問を取り扱って、
「死をどう捉えるか。」というお話を
させて頂きました。未読の方は是非、
下へスクロールして読んでみてください。

さて、今回は「心理学」です。
英語で「psychology」
 (psycho = 精神 心理   logy = 学問)

ちなみに、哲学は英語で「philosophy」
(philos = 愛する   sophia = 知)
「知を愛する」と書いて、「philosophy」

語源を辿ってみると、面白いですね。

僕が、心理学を学んでいて、「面白い!」
「役に立つ!」と思った最大のポイントは

普段、なんとなく悩んだり

なんとなく考えたりしていることが

科学的に分析できてしまう。


という点です。一つ、例を挙げみます。

暗い気持ちになっている時に、
暗い音楽を聞くとしっくりくる、
という経験はありませんか?
この状態を、心理学では、「気分一致効果」
と言います。暗い気持ちになっている時は、
その気分に合った、しっとりとした曲を
聞くと、心が休まるということなんです。
逆にいうと、暗い気持ちになっている時に、
明るい曲を聞くと、「逆効果」になります。
なので、これを端的に表すと、
「暗い気持ちになっている時は、その気分に合った、しっとりとした曲を聞けば良い。」
「暗い気持ちになっている時に、気分を高揚させようと、明るい曲を聞いてしまうと、余計に落ち込むハメになる。」
ということです。逆の場合も同じですね。明るい気持ちの時は、明るく、軽快な音楽を聞くと、良いのだということが言えます。
(気分一致効果は他にも、「記憶」する時の気分や、「判断や認識」を行う時の気分にも、効果が現れると言われています。)

こういう、「理論的なこと」って恐らく、
普段なんとなく、分かっていることだと思うんです。だけどそれを、心理学的なアプローチから、分析してみると、

明瞭に物事の本質が見えてくる。


のです。なんとなく分かっていることを、
「理論的に理解できている。」という状態に
落とし込む。これができるようになると、
日常の様々な問題を、分析された理論から
解決に導くことができるようになります。

さて、一方で、心理学を学ぶと
「心」という、抽象的で、よくわからない
だけどなんだか、ロマンチックなものを、
分析して(ある時には数値化して)しまうので
よくわからない、ということの良さが、
目減りしてしまうことは、考えられます。
なので、僕は冒頭で、「なんとなく
考えていることが、分析 “できてしまう”」
と書きました。分析して、理論化することで
、より良く生きることができるのが、「心理学」です。ただしそこには、

一見、複雑な人の心を(情緒的なものを)、

単純化してしまうという意味合いがある。


ということを、覚えておく必要があります。

今日は、「気分一致効果」という用語を取り上げ、「自覚できていないことを、分析すること。」について、語らせて頂きました。

これは、ほんの一つの例に過ぎないので、この記事を読んで、「面白い!」と思ってくれたら、心理学の入門書などを、読んでみてほしいです。
「シロクマのことだけは考えるな!/植木理恵  著」という本を、僕は入門書としてオススメしています。大流行している、アドラー心理学もオススメですが、大ベストセラーになった「嫌われる勇気」だけを読んでも、理解に達するのが難しいです。アドラー心理学を学ぶ場合は、合わせて続編の、「幸せになる勇気」も読んでみてください。

定評があれば、心理学についても、また書いてみようと思います!

                                   Yuki Ikeda.

Yuki Ikeda

Writer、Guitarist、YouTuber ユウキ 公式ウェブサイト ▽ YouTubeチャンネル youtube.com/yukischannel ▽ ブログ http://yukikeis.blog.jp ▽ Twitter http://twitter.com/yuki_keis

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